MacBook Proには13インチと16インチモデルがある。
どちらもメリット・デメリットがある訳だが、どちらが自分に合っているかが分かりづらい。
どちらを買えば良いのか?
迷っている人に向けてどちらも使ったことがある僕が13インチ、16インチMacBook Proのメリット・デメリットを整理してみようと思ったのがこの記事を書いた契機。
ではシノゴの言わず早速確認してみよう。
13インチMacBook Proのメリット
持ち運びやすさと性能のバランスが良い
13インチはとにかく軽い。
重量は1.4kg。
MacBook Airが1.29kgなのでほとんど変わらない。
それなのにスペックはMacBook Airよりもかなり高い。
正直動画編集をしないのであれば持て余すくらいのスペックだ。
動画編集に関しても最新のインテルの第10世代のチップは内蔵GPUの性能が向上しているので、そこそこやり易くはなっている。
素晴らしい性能をこれだけの軽さで発揮できる13インチMacBook Proは正直言ってすごい。
16インチと比較すると価格が安い
同じMacBook Proでも13インチは16インチよりも安く手に入れることができる。
値段の高い順に並べると、
16インチ上位機種>16インチ下位機種>13インチ上位機種>13インチ下位機種
となる。
13インチの上位機種でも16インチの下位機種より基本的には安く買えるのでコスパは良いだろう。
13インチMacBook Proのデメリット
16インチと比較すると画面が小さい
こればかりはどうしようもないが13インチなので16インチの画面には大きさは負ける。
画面が大きい方が良い人にとってはどうしようもないデメリット。
まあ外付けモニターを使えばこのデメリットは解消できるのだが、出先ではほぼどうしようもない。
dGPUが無いので3Dグラフィックの処理や動画編集には不利(無理ではない)
13インチMacBook ProにはdGPUがない。
16インチにはある。
そこが大きな違い。
13インチにeGPUを繋げて使えば良いんじゃないの?と思うかもしれないがAppleはそう甘くはない。
13インチにeGPUをつけてもそこまでグラフィック処理性能は上がらない。
なぜかは分からないし、もしかしたらThunderbolt3の限界かもしれないがそうなのだ。
と言うわけで、dGPUを持たないのは人によってはデメリットとなる。
メモリを32GBまでしか積めない
13インチMacBook Proの2020年モデルではメモリはMAXで32GBだ。
16インチだと64GBまで積める。
メモリ盛り盛りにしたい人は13インチは微妙な選択肢となる。
16インチMacBook Proのメリット
MacBook系で一番性能が高いので性能面で間違いがない
16インチMacBook ProはMacBook系で最も性能が高いモデルとなる。
性能重視の人なら16インチを買っておけば問題ない。
外付けモニターが必要ないくらい画面が大きい
13インチのデメリットの裏返しだが、16インチMacBook Proは当然16インチなので画面のサイズが大きい。
正直外付けモニターが必要ないくらい大きい。
画面が大きいと作業効率も上がるし、動画の迫力は出るしで良いことづくし。
大きい画面を求めるなら16インチMacBook Proは魅力的なモデルだ。
スピーカーの性能がちょっとした外付けスピーカー並み
MacBook Proシリーズはスピーカーの性能が高い。
そしてその中でも16インチMacBook Proのスピーカーはかなりの性能を誇る。
ちょっとした外付けスピーカー並みの良い音が出るのだ。
こんなに良い音が出るラップトップは見たことがない。
スピーカーの音質目当てでMacBook Proを買う人はいないと思うが、買ったMacBook Proが良い音を出してくれたらそれはそれでラッキーだろう。
マイクの性能が高く、ちょっとした用途なら外付けマイク不要
実は16インチMacBook Proは内蔵マイクの性能も高い。
Apple自身がスタジオ品質と謳うくらいだ。
これもスピーカーと同じでマイクの性能目当てでMacBook Proを買う人はいないと思うが、買ったMacBook Proが良いマイクを搭載していたらそれはそれでラッキーだ。
dGPU搭載で3Dグラフィックの処理や動画編集にバリバリ使える
16インチMacBook Proの特徴はなんて言ったってdGPUを搭載していること。
MacBook系でdGPUを搭載しているのは16インチMacBook Proだけなので、動画編集をするにあたっては大きなアドバンデージだ。
バリバリ動画編集に使うことができる。
メモリが64GBまで積める
13インチのデメリットの裏返し。
16インチMacBook ProはMAXで64GBのメモリが積める。
こんなに積んでどうするんだと思うかもしれないが、もしBootCampやParallels DesktopでWindowsを動かすならばメモリは多ければ多いほど良い。
もちろん動画編集にだって役立ってくれる。
安定性が高い
16インチMacBook Proは安定性が高いモデルだ。
不具合もたまに聞くが、不具合がない個体も多い。
僕の16インチも毎日絶好調で迎えてくれる。
安定性の高さは16インチMacBook Proのメリットだ。
ちなみに13インチMacBook Proの最新モデル(2020年モデル)は動画編集ソフトがフウリーズする問題に苛まれていた。(過去形なのは最新のOSで解消されたから)
他にも問題が出てくるかもしれないので、安定性という意味では少し不安が残る。
リセールバリューが期待できる
リセールバリューの高さはMacのメリットだが、最高スペックを誇る16インチMacBook Proの上位機種ならもっとリセールバリューが期待できる。
何てったってフラグシップモデルだからね。
それくらいMacは中古市場でも人気なのだ。
16インチMacBook Proのデメリット
デカくて重いので持ち運びには不向き(気合いと愛があれば可能!)
16インチMacBook Proの重さは折り紙付きだ!
なんとジャスト2kg。
こいつは流石にヘビーだ。
持ち運ぶのは少々厳しい。
まあ愛があれば気合いで持ち運べなくはないが…
※知人で毎日持ち運んでいる人を何人か知っている。
値段がクッソ高い(下位機種なら13インチの上位機種+αで買える)
上で価格の順列を書いたが、16インチMacBook Proはとにかく値段が高い。
上位モデルだと40万円くらいは軽く吹っ飛ぶ。
Windowsの自作PCを組めば10万円少々でかなりのスペックのマシンが組めるよ…
40万円とかなんですかそれレベル。
まあ16インチの下位機種なら13インチの上位機種+αの値段で買えるので、下位機種を狙うのもありだ。
Core i9モデルが爆熱
16インチMacBook Proの上位機種に搭載されているCore i9は爆熱なチップ。
すぐにめちゃくちゃ温度が上がる。
通常時でも60℃弱が普通だ。
熱を気にする人には正直向いていない。
そんな人向けにCore i7を搭載した下位機種があるので是非そちらを検討してほしい。
ファンの音がうるさい
上のCore i9モデル爆熱問題の続きだ。
爆熱のせいですぐにファンが回りだす。
そのせいでうるさい。
常にファンノイズに曝された環境で作業しなければならない。
僕はもう慣れてしまったが、よく考えるとかなり異常な状態だ。
あなたへのオススメ機種はどっち?
さて、ここでユーザー別にオススメ機種をまとめてみよう。
- 動画編集をより快適にしたいなら16インチ
- 持ち運びを重視したいなら13インチ
- 持ち運ばないのなら16インチ
- 性能面で公開したくないなら16インチ
- メモリを64GB積みたいなら16インチ
- フラグシップモデルを所有することに魅力を感じるなら16インチ
- 性能そこそこのラップトップをお安く購入したいなら13インチ
ただしどちらを買ってもデメリットは気合いと愛があればカバー可能なので、ビビッと来たモデルがあればそちらを買うのがベスト。
個人的には16インチ一押しだけどね。
別にバッグさえ選べば持ち運べるので。
それなりに安く買いたければ下位機種を13インチの上位機種並みの値段で買えるしね。
さて、あなたがビビッと来たのはどちらだろうか。
どちらのモデルでもMacBook Proは魅力的なので安心して選んでほしい。