またまたα7SIIIのお話。
先日とあるα7SIIIに関するYouTube動画を見ていて、コメント欄にα7SIIIを買った人に対して悪く言うコメントがたくさんあることに気づいた。
端的に言うと
- 大した能力もないのにそんなハイスペックなカメラが必要なのか?
- α6600すら使いこなせていない人がほとんどなのにα7SIIIなんて必要ないに決まっている
ちょっと上から目線すぎるのと買えない僻み丸出し(言葉が悪いね、失礼…)なのが気になったが、動画の投稿主に煽られてコメントしてしまったのだろうなと言うことも付け加えて少し擁護しておく。
さて、今回はこれらのコメントへの反論を書く。
反論と言うか僕の機材論かな。
結論だけ先に言うと、機材は使っていて気分が上がるものを選べば良い。
性能を引き出せるかなんて二の次だ。
下位機種を使いこなせなきゃ上位機種を買ったらいけないの?
いやいや、この理論はおかしい。
そもそもお金が出せるなら上位機種を買って便利機能に助けられつつ撮影に集中できるようにした方が良い。
下位機種の少ない機能で無理やり撮って、そのことに頭を悩ませながら撮影に集中できないなんて本末転倒だ。
本気で写真や動画撮影に打ち込むなら高い機材を買うべし
趣味程度に高いカメラを買ってと言われるかもしれないが、本気で写真や動画撮影をやっているから高いカメラを買うんだよ!
僕から言わせればいつまでもエントリー機種を使っている人は覚悟が足りない。
まあお金を注ぎ込むほどの趣味ではないのかもしれないけど。
本気でやるんだったら本気の機種を買えよ!
カメラを腕前が上がらない言い訳にするな!!
α7SIIIでしか撮れないものがある
暗所での高速シャッター
暗いところで高速シャッターを切れるのはα7SIIIだけと言っても過言ではない。
高感度耐性がめちゃくちゃ高いからだ。
そんな写真はα6600では撮れない。
10bitで動画が撮れる
また、動画撮影にしても10bitで撮れるのもα7SIIIだけ(SONYのαシリーズの話ね、他社のカメラも入れればいくつかある)だし、なんなら16bit RAWで撮れるのもα7SIIIだけだ。
16bit RAWなんて編集できる環境があるのかよと言う話は置いておいて、10bitならそれなりに現実的。
8bitと10bitの大きな違い
α6600の8bitとα7SIIIの10bit、たった2bitと思うかもしれないけど、その2bitがどれほど違うかを分かって批判しているのか!?
8bitはRGB各色256諧調なのに対して10bitはRGB各色1024諧調。
諧調が4倍も違うんだぞ!?
色表現で言えば8bitは約1677万色に対して10bitは約10億7374色。
億だぞ、億。
8bitとは次元が違うわ!
どうせ8bitのモニターで出力するんだからと言う人へ
10bitがすごいと言っても結局出力するのは8bitのモニターだよね。
意味ないじゃん!
ハイハイ、そうですね。
でもあなたは分かっていない。
8bitで編集して8bitで出力するのと、10bitで編集して8bitで出力することの大きな違いが。
写真を14bitのRAWで撮って編集する人ならよくお分かりだろう。
8bitのjpegで撮って編集したら階調が足りなさすぎてすぐに破綻する。
14bitのRAWなら約4兆3980億色出せるからちょっとくらい編集しても破綻しない。
その状況で8bitに出力したのでは結果は大きく異なる。
動画は10bitなので14bit程ではないにせよ、8bitでは編集すればすぐに破綻してしまうところ、10bitは無茶な編集をしなければ耐えるのだ。
Log撮影とかしていたらその違いはすぐに分かる。
8bitのLog撮影なんてjpegで写真を撮って画像編集しているようなものだ。
正直リスキーすぎる!
機材は高ければ良いわけではないが、使っていて気分が上がるものを選ぶに限る
カメラを使って撮影する人の腕前はすぐには上がらない。
腕前が変わらなくても撮影時の気分が変わればアウトプットの質は変わる。
気分がアゲアゲの場合の方が良いアウトプットが得られるに決まっている。
使っていて気分が上がるカメラがあればそれを使わない手はない。
α6600で気分が上がる人もいればα7SIIIじゃないと気分が上がらない人、どちらもいるだろう。
α6600で気分が上がる人がα6600で十分だと言っているのだろうか?
何で気分が上がるかは人それぞれなんだから、α7SIIIでやっと気分が上がる人に対して文句を言うものではない。
そもそもα7SIIIはデジタル一眼カメラとしては唯一無二の動画撮影能力を持つ。
その事実に気分がアゲアゲになる人がいるのも分からない話ではないだろう。
何にお金をかけるかはその人次第
テレビ、パソコン、スピーカー、車などなど、何にお金をかけるかなんて人それぞれだろう。
僕は服にはお金をかけないが、パソコンやカメラにはお金をかける。
逆の人もいるだろう。
それで良いのだ。
カメラが好きな人が色々なこだわりを持ってそのカメラを買おうとしているのだ。
同じ価値観を持っていない人が批判するのはみっともない。
まとめ
正直今回は楽しんで書きすぎた。
完全に餌に釣られてしまったと言っても過言ではない。
正直どんなカメラを使おうが、何にお金をかけようが人それぞれ。
人の選択にあれこれ言っても意味がないしカッコ悪いだけである。
買えない僻みにしか見えないしね。
欲しいものは買えば良い。
別に使いこなせるだとか自分のレベルに対してどうかなんて気にしなくても良い。
自分が満足して使えるかどうか、それが全てなのだ。
以上、僕の機材論でした。